留為語は孤立語、つまり語の形が変化せず、日本語の「てにをは」のような格を表す助詞もありません。そのため、語をどの順番で並べるかが、文の意味を決める一番大事な手がかりになります。
このページでは、留為語の文で何がどこに置かれるかを説明します。
1. 文の骨組み
留為語の文は、主語 → 動詞 → 目的語の順に並びます(SVO語順)。
「私はりんごを食べる。」
動詞によって、後ろに何が続くかが変わります。留為語の文は、次の4つの形に分けられます。
① 主語+動詞
動詞の後ろに何も取らない文です。
「私は歩く。」
② 主語+動詞+目的語
動詞の後ろに、動作の対象(目的語)を取る文です。
「私はりんごを食べる。」
③ 主語+動詞+補語
主語の性質や状態を述べる文です。很はコピュラ動詞で、後ろに形容詞を置き、主語がどのような状態にあるかを表します。
「このりんごは大きい。」
④ 主語+動詞+目的語+補語
「主語が、目的語を補語の状態にする」という意味の文です。
「〜に〜をあげる」のような、物を人に渡すことを表す文(譲渡文)は、多くの言語では目的語を2つ取る文(「彼に」と「りんごを」)として扱われます。
しかし留為語では、目的語を2つ取る形を別に立てず、一方を補語として扱います。これは、留為語が④の文型を用いて様々なことを表現する言語であるため、譲渡文もその一部であると考えた方が説明しやすいからです(詳細は別章にて)。
「私は彼女にりんごをあげる。」
この文は、「りんご(目的語)の所有権が、彼女(補語)になる」という意味で、意訳して「りんごを彼女にあげる」と読みます。受け取る人は目的語ではなく補語にあたるので、「りんご」が先、「彼女」が後ろに来ます。
2. 名詞に付くもの
形容詞
形容詞は、名詞の前に置きます。
「私は大きいりんごを食べる。」
所有
持ち主を表すときは、的を持ち主と名詞の間に置きます。
「私たちの家」
持ち主であることが明らかなときは、的を省くこともあります。
「彼の妻は毎日りんごを食べる。」
数
数も名詞の前に置きます。
「りんごが3つある。」
3. 動詞に付くもの
動詞を修飾する副詞、および助動詞は、動詞のすぐ前に置きます。
「私はりんごを食べた。」
「私はみかんを食べることができる。」
4. そのほかの語の位置
時を表す語は、主語の後ろに置きます(2の「彼の妻は毎日りんごを食べる」も同じ形です)。
「彼は昨日りんごを食べた。」
「〜か?」と尋ねるときは、文の最後に嗎を置きます。
「あなたはみかんを食べるか?」